醸界通信2024年7月17日第2608号(TOPICS)


2024年1~6月ビール類販売数量 ビールカテゴリーが7%増

 ビール4社の6月のビール類販売数量は揃って前年を割り込み、1月からの上半期累計でもサッポロの1%増を除き3社が前年同期を下回った。しかし、昨年10月の酒税改正で減税となったビールカテゴリーは上半期累計で7%増となった。

 アサヒビールは6月のビール類販売金額が前年比90%、累計でも1%ながら前年を割り込んだ。「スーパードライ」ブランド計(「ドライクリスタル」を含む)は6月の販売数量が同94%と前年を割り込んだが、上半期累計では4%のプラス。容器別に見ると樽が101%、瓶が103%、缶が106%で全容器で前年を超えた。「スタイルフリー」の販売数量は6月90%、累計99%。「クリアアサヒ」は6月83%、累計88%の大幅減。

 

 ビール類以外の6月の販売金額は洋酒98%、RTD152%、ワイン92%、焼酎87%。RTDは4月2日から全国発売した「GINON」の好調に加え、6月11日から首都圏・関信越エリアで数量限定で発売した「未来のレモンサワー」が寄与した。「GINON」は累計販売数量が162万箱となり、年間販売目標(300万箱)の5割を超えた。

 

 アルコールテイスト飲料(微アルコールを含む)の売上金額は6月17%、累計21%増。「ドライゼロ」の累計販売数量が111%、「スタイルバランスプラス」が130%の大幅増となったのに加えて、4月9日から全国発売した「アサヒゼロ」の累計販売数量が55万箱、年間販売目標60万箱の9割超えとなったのも寄与した。

 

 キリンビールは6月のビール類販売数量が前年比86%の大幅減となり、1月からの累計でも同98%と前年を割り込んだ。「一番搾り」の6月は96%だったが1月からの累計では102%。昨年10月の酒税改正以降の好調を維持している。「スプリングバレー」ブランド缶は6月48%、累計76%の大幅減。「淡麗グリーンラベル」も6月85%、累計93%。「本麒麟」も6月78%、累計94%と前年を下回った。RTD計は6月102%、累計107%と好調。「氷結」ブランド計は6月単月、累・・・


宝酒造柑橘の❝果皮発酵スピリッツ❞を開発アルコール分3%の「発酵蒸留サワー」新市場開発へ9月10日発売

 宝酒造は、❝タカラ「発酵蒸留サワー」❞3種(アルコール分3%、〈クリア〉〈レモン〉〈ぶどう〉各350ml缶、純アルコール量8g、500ml缶、同12g)を9月10日、全国発売する。

 同新商品は、〝お酒を飲みたいけど酔いたくない〟、お酒好きに向けた、〝アルコール分3%なのにお酒を飲んだ満足感が楽しめる新商品〟。

 

 同社執行役員・吉田隆裕商品第二部商品部長(写真)は7月1日、京都市内で商品説明会を開催、「柑橘の果皮を❝発酵❞させてお酒を造り、それをさらに❝蒸留❞した新素材を開発、焼酎の製造工程「発酵(微生物によって複雑な香りを生み出す技術)」と「蒸留(必要な成分のみを取り出す技術)」により『発酵蒸留サワー』とネーミングした。柑橘果皮は一般的に、発酵させることが困難だが「ファーメンステーション社」との協業により実現した」と説明。

 

 アルコール分3%としたことについて「高アルコールから低アルコールにニーズが変化、低アルコールを期待する人には、❝飲んだ後やりたいことがある❞❝家事が残っている❞❝子どもと過ごしたい❞❝趣味の時間を充実させたい❞など様々なシーンがあり、3%でも❝お酒を飲んだ満足感❞を付与する新素材『果皮発酵スピリッツ』の開発により新市場を開発していく」と語った。

 

 さらに今回は、「ベースとなる宝焼酎に樽貯蔵熟成焼酎を30%以上使用した、発酵蒸留サワー専用の❝宝焼酎❞を開発、2つの味わい深いお酒を組み合わせることで、3%なのに満足感が楽しめる味わいを実現した」と説明した。

 

 新商品の税別参考小売価格は350ml缶165円、500ml缶、233円。3種ともに飲みごたえがあり、〈クリア〉は余韻のすっきりとした味わいが、〈レモン〉はレモンらしい爽やかな香り・・・


サントリー好調続く「ビール」を軸にエコノミー市場へも対応 ビール事業マーケティング説明会を開く

 サントリー㈱は7月8日、ビール事業マーケティング説明会を開催、常務執行役員・ビール本部長の多田 寅(すすむ)氏は、「2026年10月の酒税改正でビール類の酒税は1本化されるが、今の店頭価格を基点とする複数のカテゴリーが残る。

 

酒税一本化で注目が集まるビールで様々な価値を持った商品を提案し、ビール市場の活性化につなげるとともに、酒税一本化以降も価格差が残るため、ビール類(缶)市場における2030年のエコノミー市場は5割弱を占める」として、「ザ・プレミアム・モルツ」(新メッセージによる接点拡大)、「サントリー生ビール」(瓶・樽発売による接点拡大)、「金麦サワー」の10月15日の発売、秋季限定商品「金麦 〈帰り道の金木犀〉」の9月10日発売などを発表した。

 

 同本部長によると、2024年上期の同社ビールの販売数量は前年比102%で市場の107%を下回ったが、「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドは同101%、「サントリー生ビール」ブランドは同130%、「パーフェクトサントリービール」は同100%、と堅調に推移、「金麦」ブランドは91%で「新ジャンル(発泡性②)」の市場を上回り、業務用計(瓶・樽)は107%で市場の104%を上回った。

 

 下期のマーケティング戦略について同本部長は「お客様の多様なニーズに対応すべく、マーケティング活動・飲食店での接点・宣伝広告で、新しい様々な提案を行っていく」とした。

 

 「ザ・プレミアム・モルツについては、「好意・共感を獲得するマス広告」でシーンに寄り添った提案とおいしいプレモル体験の拡大による飲用時品質のさらなる追求に取り組み、「❝いい日❞をいっしょに、楽しむ夏」の世界観を表現した「同 限定デザイン缶」「同〈ジャパニーズエール〉香るエー・・・


「迫りくる変化を味方に」テーマに 国分西日本が❝近畿エリア秋季展示商談会❞を開催

 国分西日本㈱は7月3日、帝国ホテル大阪で「近畿エリア 秋季展示商談会」を開催、加工食品・酒類・菓子・チルド・冷凍・冷菓など総数387コマ(メーカーブース238、国分オリジナルブース45、企画コーナー104)、約6000アイテムが出展、得意先関係者1000名を含めたメーカー・社員など約1500名が来場した。

 

 今回は「迫りくる変化を味方に」をテーマに、「様々な環境変化が起こり、対応すべき生活者のニーズも多様化しており、❝生活者の気分がアガルこと。❞、❝生活者に楽しいかも!必要かも!❞と思ってもらえる提案をカテゴリーや機能で用意」(溝口明彦マーケティング部長)。

 

 テーマゾーンでは「購入先選択肢が広がり、買い先が多様に」「値上げにより、消費支出における『食料』の割合が増加」「家での食事が増えるも簡便さを重視する傾向がより強まる」「個人個人を大切にする考え方が増加」「気候の変化で秋がなくなる、天災や災害も増加傾向」「飲酒に関するガイドライン公表により、酒類の飲み方が変わる可能性」など6つの視点から見た下期概況を分析し、こうした変化への対応として魅力ある商品の提供、「健康ニーズ」「気候に合わせた提案」「多様な個人志向に合わせた提案」「酒類の飲み方提案」等をポイントとして紹介。

 

 国分の機能提・・・


次の世代へ❝持続可能な社会を❞伊藤忠食品が神戸で「FOOD WAVE24」開催

 伊藤忠食品㈱では7月3・4日の2日間、神戸国際展示場1・2号館で「FOOD WAVE 2024」を開催、惣菜・業務用、加工食品、冷凍食品、酒類50社を含む約403社・約2500品目が出展参加、昨年を上回る取引関係者が来場した。

 

 今回は、「未来が見える アイデアがある~次世代への贈り物~」をテーマに、「長年続いたデフレからの脱却に向けて期待感がある一方、依然として予測不可能なリスクが至る所に潜んでおり、それでも私たちは未来に向かって歩を進め、次の世代が暮らしやすい持続可能な社会を作らねばならず、今回は弊社が提案する商品・機能を通じて〝未来〟を感じて頂き、さらにその先へと繋がる新たな価値を創造できることを目指した」(執行役員 西日本営業本部・緒方 学本部長)。

 

 オープニングゾーンでは、伊藤忠食品の企業理念や経営計画「Transform 2025」の重点分野を紹介するとともに生活者の未来を予測する5つのキーワード(時創・子ども起点・らしさ・ホンモノイズム・和浸)を掲示。キーワードは各コーナーと連動させ、QRコードから詳細を取得できるようにした。「リテールメディアゾーン」では、小売業と消費者の接点を増やす施策として、同社によるコンテンツ制作支援、日々進化するDX販促機器(okamura、IRIS OHYAMA、マギー㈱など)を活用した売り場サポートへの取り組み。

 

店頭サイネージを活用したデジタルキャンペーン、「DELISH KITCHEN」の好事例の紹介など。「トレンド開発前線」(惣菜・業務用)では、四季をテーマとした揚げ物(鶏天、かき揚げなど)、インストア加工のような見た目のアウトパックおにぎり、新しいジャンル寿司(あて巻き、カップ寿司など)、関西圏の野菜を使ったスープやアイスなど、4つのテーマで惣菜を紹介。

 

「同」日配コーナーでは事実と異なる定量データ(POS)と理由となる定性データ(SNS・味覚・消費者調査)を掛け合わせた分析「FOODATA」で売れる商品作りへの取り組み、大阪産(もん)の有力メーカー商品50品の紹介。「同」冷凍食品では「凍眠」(凍結・・・


サントリーとダイキン工業関東圏・関西圏の拠点輸送にダブル連結トラックを活用

 サントリーグループは、ダイキン工業㈱と共同、鴻池運輸㈱とNEXT Logistics Japan㈱が運行するダブル連結トラック(10tトラックにさらにトレーラーの荷台をつなげた全長25mのトラック)を活用した関東圏・関西圏の拠点間往復輸送を7月8日から開始した。

 

 今回、両社は業種を超えて連携し、関東圏から関西圏へはサントリーグループの飲料製品を、関西圏から関東圏へはダイキン工業の空調製品を、一部輸送効率の高いダブル連結トラックに切り替えた。これにより10tトラック2台分の貨物を1人のドライバーで輸送できる。

 

 1人のドライバーが関東圏・関西圏間の全工程を輸送すると1泊2日の拘束となり長時間化するが、今回の取組では中継地点を設け、ドライバーを交替することで日帰り運行ができるようになり、労働環境の改善が見込まれる。

 

 また、ダブル連結トラックは10tトラック2台で輸送する際と比べ、CO2の排出量を約35%削減できる見込み。


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醸界通信2024年6月26日増刊号(TOPICS)


令和5FY 酒類課税移出数量 国産・輸入合計で前年比1.2%減

 国税庁がまとめた令和5FY(令和5年4月~6年3月)の酒類課税移出数量は、国産・輸入の合計で806万2167㎘、前年度比98.8%。この内国産分は765万5901㎘、同99.4%。

 令和5FYの主な酒類国産・輸入の合計は、清酒38万7227㎘、同95.1%で依然として厳しい状態が続いている。

 

 単式蒸留焼酎は36万628㎘、同91.8%、連続式蒸留焼酎は30万993㎘、同95.6%。

 ビールは234万5424㎘、同106.2%。コロナ後の人出増加による業務用の回復基調、酒税改正に伴う減税効果が現れている。

 

 発泡酒は122万7518㎘、同209.6%。

 

 その他の醸造酒は13万7727㎘、同54.0%。スピリッッ等は105万7663㎘、同10・・・


㈱ファンケルにTOB キリンホールディングスがアジア・パシフィックの事業基盤を強化

 キリンホールディングス㈱は、㈱ファンケルの普通株式および新株予約権の公開買付けを実施、完全子会社化する。公開買付の期間は6月17日~7月29日まで、買付代金の総額は約2200億円。

 

 キリンは長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」で、食領域、医領域に加えヘルスサイエンス領域で事業を立ち上げ、お客様の健康課題を成長機会に変えることにより、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指し、発酵・バイオテクノロジーと免疫の研究開発力によりヘルスサイエンス事業をグループの長期的成長を担う事業に育成すべく強化してきた。2019年には㈱ファンケルの株式約33%を取得するとともに、資本業務提携契約を締結。2023年にはアジア・パシフィックで健康食品事業を展開するBlackmores Limited(以下、Blackmores)を買収し、海外市場における強固な事業基盤を獲得している。

 

 ファンケルは、長期ビジョン「VISION2030」のもと、「美」と「健康」の領域で世界中のお客様の美しく健康で豊かな生活を支え、信頼され愛される企業となることを目指している。

 

 キリンとファンケルは、健康などの社会課題の解決を通じて自らも成長を目指すという理念や方向性の一致を背景に、2019年の資本業務提携契約締結以降、人財交流を通じ相互理解を深め、コロナ禍などの外部環境変化をともに経験しながら、「素材・商品・ブランド開発」「共同研究・事業開発の推進」「インフラの相互利用」の分野で協働してきた。

 

 キリンは長年の免疫研究、発酵・バイオテクノロジーを駆使した付加価値の高い素材の開発・製造力や、Blackmores買収を通じて獲得したアジア・パシフィックにおける健康食品事業基盤を強みとしている。

 

 ファンケルは創業から一貫して追求する世の中の「不」の解消に向け、売上の7割を占める直販チャンネルで培ったお客様とのつながりや顧客理解力、お客様の声を研究開発に生かし商品化する・・・


サントリーHD タイの製糖会社と協働 再生農業によるサトウキビ栽培を開始

 サントリーホールディングスは、サトウキビを主とした農産品の持続可能な調達を支援する国際団体「ⅤIVE」、タイ有数の製糖会社「Kaset Thai International Suger Corporation Public Co.,Ltd(以下、KTIS社)」と協働し、タイで再生農業(農地の土壌に着目し、その生態系を再生させることにより土壌の肥沃度を高め、農作物の生産を持続可能にする農業)の手法によるサトウキビ栽培を開始する。

 

 VIVEは、持続可能な砂糖調達を目指し2015年に設立された、加工業者・製造業者を中心に80以上の組織が参加する国際団体。サトウキビおよび砂糖の生産・流通におけるトレーサビリティの確保や、環境・社会面に配慮した持続可能な砂糖の供給を目的としたプログラムを提供している。

 

 サントリーホールディングスは2023年8月に、日本企業で初めて同団体に加入した。KTIS社は世界最大級のサトウキビの圧搾工場を所有しており、サントリーグループのタイにおける砂糖サプライヤーの1社。

 

 農林業由来のGHG排出量は、全体の約4分の1を占めると推定(IPCC第5次報告書WG3SPM)されている。サントリーグループにおいても、バリューチェーンにおけるGHG排出量の中で、農業由来のものは約2割を占めると推定している。

 

 今回、省耕起栽培や有機肥料を用いるなど再生農業の手法により、サトウキビ栽培における脱炭素促進を目指す。この手法はサントリーホールデ・・・


霧島酒造の2023年度 売上高が前年比8.2%減 一部商品の販売休止など響く

 霧島酒造の2023年度(2024年3月期)の売上高は531億1287万円、前年度比91.8%。このうち本格焼酎の売上高は525億1367万円、同91.6%。本格焼酎の販売石数も同88.3%となる40万5528石(7万3154㎘)となった。

 

 2023年3月以降の黒霧島・白霧島の一部商品の販売休止、業務用商品の売上減少、消費者の志向の変化など複数の要因が重なり、前年度を下回った。

 

 主原料のさつまいもが「サツマイモ基腐病」などの影響で安定確保ができず、主力銘柄の十分な販売ができなかったことも大きく影響した。また、飲食店向けの瓶製品の需要回復もコロナ前の水準に戻っておらず出荷が伸び悩んだ。

 

 同社では引き続き霧島さつまいも種苗生産センター「イモテラス」で育成した健全なさつまいも苗の供給による原料の安定確保に取り組むとともに、販売休止している黒霧島・白霧島の一部商品の販売を8月下旬に再開、需要回復を図る。さらに、7月8日の「KIRISHIMA №8」の全国発売、「本格麦焼酎 霧島ほろる」、「本格米焼酎 霧島するる」の拡売、インバウンド需要の獲得と海外市場の開拓などを通して、より多くのお客様に本格焼酎ならではの価値や魅力を発信し・・・


アルコール新商品の一部を値上げ 宝酒造が10月1日から

 宝酒造は、2024年10月1日出荷分の焼酎甲類、清酒、ソフトアルコール飲料、洋酒、加工・業務用調味料の一部商品の価格改定を行う。

 

 原料価格や資材価格、製造にかかるエネルギー価格や物流費などのコストの上昇が続いており、安全・安心な商品を適正な価格でお客様に安定的に供給するべく、生産性向上や費用節減等のコストダウンを図り、合理化と経費削減に努めてきたが、企業努力のみでこれらのコストアップを吸収することが困難となったため。

 

 価格改定の対象は主力の「極上宝焼酎」や「焼酎ハイボール」、スパークリング日本酒「澪」など、全760品中の308品目で、酒類は1~23%、加工・業務用調味料は1~33%の値上げとなる。・・・


日清オイリオとキューピー 千葉市内で使用済み油付きPETボトルの資源循環へ技術検証

 日清オイリオグループ㈱とキューピー㈱は、ドレッシングや食用油の油が付着したPETボトルの資源循環に向けて、イオン㈱の協力を得て、千葉市内の「イオン」「イオンスタイル」8店舗で、使用済み油付きPETボトルの回収を5月29日から11月末まで実施している。

 

 回収対象は、家庭で使用したドレッシングや食用油の使用済み油付きPETボトル。食用油ボトルは古新聞などの上に一晩程度逆さにし、油を出し切り、ドレッシングボトルは容器を水ですすいでラベルを剥がして、店頭設置の回収ボックスに入れる。

 

 今回の回収実証実験では、収集された使用済みの油付きPETボトルの排出量や性状などの実態、再資源化適否の確認など、資源循環の実現に向けた技術検証に活用する。

 

 現在、油が付着したPETボトルは、リサイクルの洗浄工程で油が残り、再生PETの品質に影響を与えることが懸念されており、自治体によって「可燃ごみ」や「プラスチックごみ」に区分されている。今後、使用済み油付きPETボトルのリサイクルの仕組みを社会実装するため・・・


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醸界通信2024年6月12日増刊号(TOPICS)


5月のビール類市場は1%増 4社ともビールの好調続く

 2024年5月のビール類市場は前年同期比101%と推定される中、キリンが102%、サントリーが前年並み、サッポロが105%だったが、アサヒは金額ベースで99%。

 

 アサヒビールの5月は、「スーパードライ」ブランド計(「ドライクリスタル」を含む)の販売数量が106%、1月からの累計でも106%と前年を上回った。「スタイルフリー」の販売数量は5月99%、累計では101%。「クリアアサヒ」は5月86%、累計では90%。

 

 ビール類以外の5月の前年比販売金額は、洋酒91%、RTD124%、ワイン103%、焼酎89%。RTDの大幅増は「贅沢搾り」が135%となったのにの加えて、4月2日から発売した「GINON」の販売数量が年間販売目標300万箱の4割超えとなる125万箱となったことも寄与した。微アルコールを含むアルコールテイスト飲料の5月の売上金額は127%。「ドライゼロ」の販売数量が114%、「スタイルバランス」が116%となったのに加えて、4月9日に発売した「アサヒゼロ」の好調も要因。

 

 キリンビールの5月のビール類販売数量は前年同月比102%と市場を上回った。「キリン 晴れ風」の発売、業・・・


サッポロ 気候変動に対応し″うまさ長持ち″ ビール醸造用大麦を新開発

 サッポロビールは、気候変動による降雨量増加への耐性と、ビールのおいしさを長持ちさせる性質を併せ持つビール醸造用の大麦を新たに開発した。

 

 これは、2022年に世界で初めて開発した気候変動に伴う降雨量増加への耐性と麦芽成分のバランスを向上させる性質を持つ大麦と、現在「サッポロ生ビール黒ラベル」でも一部使用している旨さ長持ち麦芽の原料となる「LOXレス大麦」を交配し、新たに生まれた大麦。気候変動への耐性という環境面と、ビールの旨さという品質面の2つの持続可能な特性を兼ね備えた、いわば次世代の大麦。

 

 近年、地球温暖化による気候変動の影響で、農産物の品質の低下や収穫量の減少などが懸念されており、同社の気候変動シナリオ分析では、地球温暖化で将来のビール原料の価格が高騰するとみて、2100年時点で平均気温上昇が4℃以上となる想定すると、同社のビール主要原料の大麦の年間調達額は2030年には約2億円、2050年には約5億円増加すると予想している。

 

 今回新たに開発した大麦は、いずれも同社が開発した2つの大麦を交配したもの。1つ目は、2022年に世界で初めて開発した「N68‐411」大麦で、収穫時期の長雨により発生する穂発芽への耐性を持ち、ビールの醸造工程でも加工しやすい性質がある。2つ目は、「旨さ長持ち麦芽」の原料となる、ビールの風味を劣化させる成分(LOX‐1〈ロックスワン〉‥脂質酸化酵素)を持たない「LOXレス」大麦で、香味耐久性と泡持ちを向上させ、ビールのおいしさを維持できる性質を持っている。

 

 同社の主力商品「黒ラベル」に今回新たに開発した大麦を使・・・


ブランド育成を徹底・利益率を高め・世界市場に和酒を拡大 宝酒造が24年度事業方針説明会

 宝酒造は5月15日、帝国ホテル東京で「2024年度事業方針説明会」を開催、村田謙二社長は2024年度の基本方針に「ブランド育成を徹底し、利益率を高めるとともに、世界の市場に向けて和酒を拡大する」として、重点テーマとして「①安全・安心を第一に考えた取り組みの継続、②″重点領域″を強化し、利益・利益率を改善、③サステナビリティ推進の取り組み強化による企業価値の向上、④全社一体となったコスト削減活動の継続・進化」を掲げた。

 

 宝ホールディングスの2024年3月期連結売上高は3393億7200万円、前年度比3.2%減。2025年3月期業績予想は売上高3620億円、同6.7%増。中計最終年度となる2026年の売上高最終目標を4200億円以上、営業利益380億円以上、海外売上高比率を、2024年3月期の55.3%から60.0%以上(タカラバイオを除く)としている。

 

 事業別業績予想売上高は、宝酒造1223億7300万円、前年度比1.1%減、営業利益57億3100万円、同4.1%増。宝酒造インターナショナル売上高1790億円、同11.6%増、営業利益137億5000万円、同11.9%増。タカラバイオ・・・


洋酒・RTD・樽詰リキュール 一部商品の価格を改定

 キリンビールは、洋酒・RTD・樽詰リキュールの一部商品の生産者価格を、2024年9月1日納品分から改定する(オープン価格)。

 

 高品質で安心・安全な商品を適正な価格でお客様に提供すべく、事業全体でコスト削減、生産性向上など、様々な企業努力と経営合理化に努めてきたが、世界的な輸送費、原材料費等の高騰により、ブランドオーナーから同社への一部商品の引き渡し価格が変更となり、国内でも輸送費、原材料費等の高騰を背景に、様々なコストが上昇し企業努力だけでこれを吸収することが難しくなったため。

 

 対象は、▽国産洋酒「キリンウイスキー富士山麓 シグニチャーブレンド」(700㎖)、「ロバートブラウン」(750㎖)など10アイテム。

 

 ▽輸入洋酒「ジョニーウォーカー レッドラベル」(1000㎖)、「ホワイトホース ファインオールド」5アイテム・・・


創業90周年迎えるニッカウヰスキー 栃木工業に樽貯蔵庫を新設

 アサヒグループホールディングスは6月5日、今年7月2日に創業90周年を迎えるニッカウヰスキーの「創業90周年方針説明会」を開催、アサヒビール・松山一雄社長、ニッカウヰスキー・爲定一智社長、同・チーフブレンダーの尾崎裕美氏が出席、60億円を投じた新たな貯蔵庫の新設、新たなコミュニケーション・コンセプト″生きるを愉しむウイスキー″を掲げ、創業90周年記念品の発売やコンセプトが体感できる場の世界各国での展開などについて語った。

 

 ニッカウヰスキーでは今年、60億円を投じて栃木工場に樽貯蔵庫を新設、今年9月から稼働することで貯蔵能力は2021年に比べて1割増となり、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所でも新たな貯蔵庫の設計を開始する。

 

 ニッカウヰスキーではこれまで、2015年~2017年にかけて60億円、2019年~2021年にかけて65億円を投じ生産体制を強化してきたが、今後も設備投資を継続的に行い、国産ウイスキーの長期的な安定供給体制の構築に取り組む。

 

 7月2日には創業90周年記念商品として、ブレンデッドウイスキー「ザ・ニッカ」の限定商品『ザ・ニッカ ナインディケイズ」(48% 700㎖、・・・


サントリー「ビアボール」業家連動を強化 16通りの割り方を提案

 サントリーは、2022年11月に発売した″割って楽しむ自由なビール″「ビアボール」をリニューアル、5月14日から全国発売し、新たなCMキャラクターのNumber‐iの3人(平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さん)によるTVCMを5月11日からオンエアしている。

 

 同社では5月20日、リニューアルに伴う新たなマーケティング戦略説明会を開催、ビール本部・ブランド戦略部の竹内奈緒美ブランドマネージャーは、今回のリニューアルについて、「『ビアボール』のコンセプト″割って楽しむ自由なビール″がお客様には″炭酸で割って飲むビール″として認識され、″自由に楽しめる″価値が伝わりきっていない」として、2024年は「″自分好みに好きに割って楽しむお酒″だからこそ、どんな瞬間も自分達らしく最高に楽しめるよう、色々なシーンに合わせ、割り方いろいろ!な16通りの楽しみ方を・・・


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醸界通信2024年5月22日増刊号(TOPICS)



令和5FY清酒課税移出前年度を4.3%下回る 吟醸酒のみが前年並みを確保

 日本酒造組合中央会によると、令和6年3月の清酒課税移出数量(令和5年12月以降の石川県は、課税移出数量の報告のない者を除く)、3万2319㎘、前年比92・3%。

 昨年4月~今年3月の令和5年度課税移出数量(以下、令和5FY)は38万4821㎘、前年度比95・7%となった。

 

 3月の産地別課税移出数量(カッコ内は令和5FY)は、▽兵庫県=8941㎘、前年比94・6%(9万8136㎘、同95・1%)、▽京都府=5760㎘、同90・7%(6万7396㎘、同90・0%)、▽新潟県=2273㎘、同88・3%(3万2010㎘、同95・2%)、▽埼玉県=2001㎘、同96・0%(2万2155㎘、同101・6%)、▽秋田県=1248㎘、同96・2%(1万4912㎘、同95・5%)、▽千葉県=1075㎘、同76・1%(1万5224㎘、同93・7%)。

 

 また令和5FYのタイプ別課税移出数量は、▽吟醸酒=6万6533㎘、同100・3%(うち純米吟醸酒=4万7808㎘、同102・5%)、▽純米酒=5万4824㎘、同97・9%、▽本醸造酒=2万3888㎘、同94・6%、▽一般酒=23万9574㎘、同94・2%。

 

 令和5FYの国税局別課税移出数量は、▽東京=2万6679㎘、前年度比97・3%、▽関東・信越=7万5246㎘、同98・5%、▽大阪=17万1782㎘、同93・1%、▽北海道=3879㎘、同10・・・


2024年4月のビール類市場 ビールカテゴリーの好調続く

 2024年4月のビール類市場は前年同月比102%と推定され、アサヒビール、キリンビール、サッポロビールは前年同月を上回ったが、サントリーは昨年発売した「サントリー生ビール」一斉出荷の裏返しの影響もあり同94%のマイナスとなった。

 

 アサヒビールは4月のビール類販売金額が同102%。販売数量ベースでは「スーパードライ」が4月108%。容器別では樽が105%、瓶が107%、缶が109%で全容器で前年を超え、1月からの累計でも107%と好調を維持。「スタイルフリー」の販売数量は4月103%、累計101%。「クリアアサヒ」は4月85%、累計91%。

 

 4月のビール類以外の前年同月対比販売金額は、洋酒83%、RTD115%、ワイン111%、焼酎95%。4月の微アルコールを含むアルコールテイスト飲料の販売金額は144%。「ドライゼロ」の販売数量が125%、「スタイルバランス」134%と好調だったのに加えて、4月9日から全国発売した「アサヒ ゼロ」が寄与した。

 

 キリンビールは4月のビール類販売数量が前年同月比108%。「一番搾り」は前年4月のリニューアル活動の裏返しも影響し同90%と前年を下回ったが、新商品「キリンビール 晴れ風」の好調なスタートが寄与した。4月の主要商品販売数量の前年度同月比は、「スプリングバレー」ブランド缶計67%、「淡麗グリーンラベル」97%、「本麒麟」97%。RTD計は109%、「氷結」ブランド計は108%。

 サントリーの4月は、ビール「ザ・プレミアム・モルツ」が前年同月比115%と好調に推移したものの、昨年の「サントリー生ビール」一斉出荷の裏返しもあり、ビールカテゴリーでは同94%と前年を下回ったが、累計では101%で前年を上回っている。新ジャンル(発泡酒②)の販売数量は4月93%、累計では90%。

 

 同社の4月の国内酒類事業売上高計は同105%、累計でも5%増(ノンアルコール飲料込み)。スピリッツ事業売上高も4月108%、累計109%(同)。ウイスキー売上高は4月107%、累計では111%の2ケタ増。ワイン事業売上高は4月112%、累計101%(同)。RTDは4月の販売数量が7%、累計9%のプラス。ノンアルコール飲料計の販売数量は4月8%、累計3%のプラス。

 サッポ・・・


伊藤忠食品 値上げ・新規取引の拡大外食・業務用の需要回復で 売上高が4%増当期純利益が36%増

 伊藤忠食品㈱の2024年3月期(2023年4月~2024年3月)連結業績は売上高6724億5100万円、前期比4・6%増、営業利益76億6000万円、同2・0%増、経常利益92億2000万円、同3・1%増、親会社株主に帰属する当期純利益65億9800万円、同36・3%増。

 

 売上高は商品価格の上昇、コンビニやスーパーマーケット向けにおける新規取引の獲得、ドラッグストア向け取引の拡大、外食・業務用取引の需要回復等による。利益面は、取引拡大および採算改善努力による売上総利益の増加や物流事業の収入増等による。

 

 商品分類別売上高はギフトを除きすべて増収となり、業態別売上高でも百貨店を除き増収となった。商品分類別売上高は別表のとおりだが、業態別売上高はGMS・SMが全体の53%、CVSとドラッグストアがそれぞれ11%となっており、この業態で全体の75%を占めていることになる。

 

 今後の見通しについて同社では、「食品流通業界は物流の2024年問題、小売業態間の競争激化や再編、物価上昇による消費低迷と消費者の行動様態の変化などが同時進行しており、従来のビジネスモデルからより消費者起点のビジネスモデルへの進化が必要として、2・・・


サントリー「登美の丘ワイナリー」に新醸造棟を建設 多彩な原酒をつくり分け 「24年日本ワイン戦略」を発表

 サントリー㈱は5月15日、「2024年日本ワイン戦略について」の説明会を開催、常務執行役員・吉雄敬子ワイン本部長は「世界へ挑戦するための『ものづくり』と『ワイナリーの進化』」を方針・戦略として「フラッグシップワインの進化(日本固有品種「甲州」強化、「登美 赤」の革新)」「ワイナリーの進化(更なる美味品質の追求、サステナブル経営推進、お客様接点強化)に取り組む」と語った。

 同社の2023年の国内ワイン売上高は444億円、前年比102%、2024年1~4月も135億円、同101%と市場を上回っている。

 

 2023年の「登美の丘ワイナリー」の来場者数も3万6000人、前年比151%となるなど2022年9月にスタートした日本ワインブランド「SUNTORY FROM FARM」の展開は順調に進展している。

 2024年の方針に掲げた「甲州」強化について同社では、「甲州」は日本固有品種であり、日本の風土に合い、国内最大の生産者であるサントリーとして『甲州』を世界に肩を並べる品種に高め、2030年の収量を現在の6倍超となる297トンを目指す。

 

 2024年9月10日には、「SUNTORY FROM FARM 登美 甲州 2022」(甲州品種100% 1128本 1万2000円)と「SUNTORY FROM FARM 登美 赤 2020」(プティ・ヴェルド54%、カベルネ・ソーヴィニヨン46% 540本 2万円)を、ワイナリー、オンライン、一部流通限定で発売する。

 

 「ワイナリーの進化」については、・・・


加藤産業 既存得意先との取引強化外食関連の需要回復で 営業収益5838億円7.2%増

 加藤産業㈱の2024年9月期第2四半期(2023年10月~2024年3月)連結営業収益は5838億4600万円、前期比7・2%増、営業利益は95億4100万円、同7・5%増、経常利益は104億4200万円、同6・5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は投資有価証券売却益等を計上したこともあり、前期比19・4%増の76億7200万円となった。

 

 営業収益の伸びは既存得意先を中心とした取引の増大に加えて、外食関連の需要回復による取引の増加などによる。

 

 セグメント別業績▽常温流通事業=売上収益3593億4700万円、同6・4%増、営業利益は71億8200万円、同6・1%増。

 

 価格だけに頼らない価値の提供に向けて、提案型営業の一層の推進や卸売業としての役割・機能の進化を通して、仕入先との取り組み強化およびデジタル技術の活用も含めた得意先との関係強化を図るとともに、業務の生産性向上及び人材の育成・活性化に努めてきた。

 

 ▽低温流通事業=営業収益は566億3800万円、同2・0%増、・・・


キリンビール 富士御殿場蒸溜所50周年を記念 「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」発売

 キリンビールは、「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」(52%、700㎖、税込2万7500円、6000本限定)を6月25日から数量限定で発売する。

 

 同商品は、富士御殿場蒸溜所が磨き続けた技術、こだわり、想いが詰まったウイスキー。貴重な操業当時の1970年代蒸留の原酒から、3つのタイプ(バーボンタイプ・カナディアン・スコッチタイプ)のグレーン原酒をすべて使用し、それ以降の1980・1990・2000年・2010年代の各世代の原酒をブレンドしている。長熟原酒由来の甘く複雑な熟成香と、未来を見据えて改良を続けてきた原酒の華やかな香りが見事に調和する美しい味わいを楽しめる。

 

 通年品ラベルの和紙感やびん底の富士山はそのままに、50周年限定品の特別ラベルとして、ラベル下部に帯を入れ、金箔を配している。カスクストレングスの限定品ならではの手書きのアルコール度数表記と、1・・・


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