2024年8月のビール類計の市場は、昨年10月からの酒税改正に伴う新ジャンル増税に対する駆け込み需要の反動もあり、前年比93%と見られるが、ビールカテゴリーは酒税改正以降好調に推移し、4社ともに前年を上回った。
アサヒビールは8月のビール類計の販売金額が前年比94%、1月からの累計でも98%と前年を下回っているが、8月の「スーパードライ」計(ドライクリスタルを含む)の販売数量は同101%、累計でも103%と前年を上回っている。「スタイルフリー」の販売数量は8月95%、累計98%。「クリアアサヒ」の販売数量も8月75%、累計86%。8月のビール類以外のカテゴリーの前年比販売金額は洋酒111%、RTD163%、ワイン100%、焼酎79%。RTDは、「贅沢搾り」の販売数量が134%となったことに加えて、4月2日から全国発売した「GINON」や、8月27日から首都圏・関信越エリアで数量限定で発売した「未来のレモンサワー」が寄与し、7月に年間販売目標を当初の3割増となる400万箱に上方修正した「GINON」の販売数量は241万箱となった。
アルコールテイスト飲料(微アルコールを含む)の売上金額は8月128%。「ドライゼロ」の販売数量が111%、「スタイルバランス」が140%と好調だったのに加えて、4月9日から発売した「アサヒゼロ」が7月に年間販売目標の60万箱を突破し累計72万箱となるなど好調に推移、年間販売目標を当初の2倍となる120万箱に上方修正した。
キリンビールは8月のビール類計の販売数量が前年比97%で市場の93%を上回った。昨年10月の酒税改正以降好調が続くビールカテゴリーでは「一番搾り」が同107%。「晴れ風」は今年4月の発売以降好調を維持、発売5ヶ月で420万ケースを販売し、上方修正した目標の7割を突破した。「スプリングバレー」ブラン・・・
キリンビールは、新ブランド「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」(7%、350ML缶、純アルコール量19・6g、500ML缶、同28g、オープン価格)を8月27日から新発売し、同日から700MLびん(45%)をキリン公式オンラインショップ「DRINX」および会員制生ビールサービス「キリンホームタップ」限定で発売した。
同商品の発売について、マーケティング部RTDカテゴリー戦略担当・松村孝弘カテゴリーマネージャーは、「RTD市場は無糖商品の伸長や食中酒需要の定着などで昨年は2年ぶりのプラスとなり、酒税改正以降の販売規模はコロナ禍で伸長した2021年の水準を上回り、今年1~7月は前年比105%で推移。コロナ禍以降お客様の消費・生活に対する意識は〝シンプルさ”〝品質”〝本質的価値”〝必要性”を求めるようになり、RTDに対しても〝雑味のない・クリアな味”〝甘くない”〝食事に合う”という期待が高まっており、〝甘くない”RTD市場は1~7月で116%と好調に推移している。」と指摘、「甘くないRTDを飲用するお客様は2500万人以上いるのに対し、ハイボールなど原酒を使ったソーダを飲用する人は159万人にとどまっており、ユーザー拡大に大きな機会がある」と語った。
また、現在のRTD市場について「原酒を楽しめる原酒ソーダ」はウイスキーハイボール中心で味の種類やブランドが限定的で、お客様は「味とかアルコールのレパートリー、ジンの缶は種類が少なく新しいのを飲んでみたい」などを期待しており、ポストハイボールはジンのライト化・ソフト化にチャンスがある」(同商品開発研究所中味開発グループ主務・茶木香保里氏)として、「同社では新しいRTDに期待されるキーワードの、スッキリ甘くない×本格的・こだわり×ピュアさ・癒し」に応えて、「KIRIN Premium ジンソーダ杜の香」を発売、〝スッキリ甘くない”味覚を原酒ソーダユーザーに留まらず、甘くない嗜好のRTD・全酒ユーザーに広く訴求」、8~12月までの年内で約60万ケース(350ML缶換算)の販売を目指す。
同新商品・・・
サントリー食品インターナショナル㈱は、8月23日から、人に言いづらい心身の不調や悩みを抱える若者に向けて、身近な存在の飲料を通じて、前向きな一歩を踏み出すきっかけをつくる「menphys(メンフィス)プロジェクト」を開始した。
「menphys」とは、「Mental(心)」と「Physcal(体)」を組み合わせた造語。
同社では23日、都内で「menphysプロジェクト」開始に伴い、プロジェクトサイトで若者のリアルな声をまとめた「若者ぶっちゃけ健康白書」を公開し、第一弾商品としてセルフケアドリンク2種「menphys GABA&アルギニン&亜鉛」「同 GABA&大豆イソフラボン&鉄分」を、8月27日から公式オンラインストアで発売するとともに、心身の不調や悩みに気づき、食事を通じてセルフケアを始めるきっかけをつくる「~悩み事から注文するカフェ~CAFE’menphys」を8月30日から9月1日の期間限定で東京・下北沢でオープンした。
同社では23日、都内でプロジェクト発表会を開催、常務執行役員・佐藤晃世氏は、「『若者ぶっちゃけ健康白書』では、半数を超える人が日常的に〝身体の悩み〟を感じていることなどが明らかになったが、『若者』が抱えている〝女性特有のイライラ期が辛い”〝男性としての自信が持てない”〝髪の毛のボリュームが気になる”〝すぐ肌に出てしまう”など心身の不調・悩みは健康診断でもわかりづらく、比較的体力もあり、見過ごしがち・我慢しがちであり、プロジェクトでは〝心とか・・・
白鶴酒造は9月5日、酒造資料館内にマイクロブルワリー「HAKUTSURU SAKE CRAFT(ハクツル サケ クラフト)」をオープン、メディア向け見学会を開催した。
マイクロブルワリーは酒造資料館の一角、37㎡の小規模ながら洗米、浸漬、蒸米、麹造り、醸造、圧搾、瓶詰、火入れ(加熱殺菌)までをワンストツプで完結させる機能を誇る。来館者はガラス越しに醸造設備や発酵中の醪を見ることができ、タイミングがよければ酒造りの様子を見学することができる。
同社では2023年4月、「醸造事業部」を開設、同社グループ(桃川、梅錦、櫻酒造など)への醸造指導、グループ内の醸造技術者の人材育成、そしてマイクロブルワリーの事業化などを目指す。マイクロブルワリーでは、ミニマムスケールで酒造りを行い、得られた知見・技術を活かし新たな「SAKE」の可能性を追求する。
マイクロブルワリーは杜氏1名(伴 光博氏)、専任蔵人の能地亮輔氏と兼任蔵人若干名で運営する。発酵タンクは300L(米100㎏相当)2基を擁し、もちろん麹室も設置。
8月30日には初仕込みを行っており、初しぼりの日本酒「HAKUTSURU SAKE CRAFT №1 純米大吟醸白鶴錦」を秋の酒蔵開放で有料試飲と販売を予定しており、以降、定・・・
9月6日、JR大阪駅北側の再開発街区「グラングリーン大阪(うめきた2期)がオープンした。大阪駅を中心とする梅田エリアは鉄道の乗降客数や商業売上高で東京に次ぐ。新大阪駅や関西空港とのアクセス向上を見込み、2023年には2031年の「なにわ筋線」開業に向けた大阪駅の新ホームも開業している。
グラングリーン大阪は、南北街区で9・1haに及ぶ敷地の半分を占め、地区面積の約3分の1には約320種(在来種270種)を含む高・中木約1500本による緑の空間を形成している。
6日のまちびらきではこの都市公園をはじめ、商業施設「グラングリーン大阪 ショップ&レストラン」(公園内施設・北館の20店舗)、中核施設「JAM BASE」、ヒルトン系ホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」など全施設の約4割がオープン、来年春には南街区の複合ビルが開業し、2027年度に全面オープンを予定している。
グラングリーン大阪の総事業費は2013年に先行開業した1期地区の「グランフロント大阪」と合わせると1兆数千億円に上ると見られている。
11万3000㎡の供給を予定するオフ・・・
UCC上島珈琲は、「コーヒー由来トリゴネリン」により、BMIが高めの人の安静時のエネルギー消費の向上をサポートする、日本初の機能性表示食品「UCC&Healthy スペシャルブレンド」(ワンドリップコーヒー4袋入り、オープン価格)を9月2日に発売した。
UCCは、1969年に設置した品質管理部門を起点に、50年以上の長きにわたり、コーヒーが持つさまざまな可能性を追求してきた。2023年にはUCCサステナビリティ指針で掲げる目標の一つに〝コーヒー×健康〟分野での目標を加え、世界中の人々の健康に貢献するため、研究開発・製品開発をさらに進めている。これまで、ポリフェノールの一種であるコーヒー由来クロロゲン酸類が食後の血糖値の上昇を抑える作用や、食後の血中中性脂肪が高めの人の食後の血中中性脂肪の上昇を緩やかにする作用など、さまざまな可能性を探求してきたが、今回、最新の独自研究で、コーヒー生豆に多く含まれる「コーヒー由来トリゴネリン」という成分が、BMIが高めの人の安静時のエネルギー消費の向上をサポートすることを見出した。
「コーヒー由来トリゴネリン」は、コーヒーに多く含まれ、焙煎するほど少なくなる成分。U・・・
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